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マタニティケア(つわり)


妊娠中のマイナートラブルは、妊娠の終了と共に軽快・消失します。妊娠中の様々な不快な症状は、一般的に母児に医学的には問題ないと言われていますが、このマイナートラブルが強いと日常生活に影響を与えてきます。日常生活が快適に過ごせないことで、妊娠・出産・育児を前向きにとらえられず、母性意識の確立の妨げにもなります。そうならないためにも、健康で快適な妊娠期の生活が必要です。この妊娠期のマイナートラブルを東洋医学的にとらえると「腎の機能の低下」です。妊娠に関連する「腎」「肝」「脾」の経絡を鍼灸では整えていくことが大切だと考えます。

<つわり>妊娠初期に吐き気・胸焼け・嘔吐・唾液の分泌の更新などの症状をさします。4~16週にかけてみられます。8割ほどの人が経験しますが、症状の程度には個人差があります。症状を悪化させる原因として、睡眠不足、疲労、ストレスや不安が関与しています。栄養障害を伴う場合は、点滴などの治療も必要になります。この頃、赤ちゃんの成長発達に影響はないので、自分の食べれるものを取っていきましょう。消化の良いものを取って胃腸の負担を減らしたり、何も食べれないようなときは少しずつ水分だけでも接種するようにしましょう。

<つわりについての鍼灸のエビデンス>C.Smithらは、民心14週未満の悪心・嘔吐・吐き気のある妊婦について4つの群に分けて研究を行った①伝統的な鍼治療(証に従って選穴した30穴)②内関穴のみの治療③シャム鍼④無処置①②③の治療すべてが無治療に比べてすべて効果があったことが報告されています。しかし、効果の現れる週数の違いがみられ、伝統的な鍼治療は1週目、内関のみの鍼治療は2週目、シャム鍼は3週目から効果がみられたと報告されています。 参考文献:矢野忠 レディース鍼灸 医師薬出版 2018

参考文献:辻内敬子 出産準備教室 医師薬出版 2016年

🌷当院でのつわりの鍼治療つわりに効果のあるといわれる内関や足底の特定のツボを優先的に使用。丁寧な触診にて、その方の体表に現れるツボへの治療を行います。円皮鍼の使用・セルフケアとしてのツボ押し・下腿のマッサージの指導や生活指導を必要に応じて行っていきます。

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