五十肩と鍼灸
- 凛
- 2023年8月13日
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<五十肩>・発症年齢が40~60歳代に多く肩関節周囲炎、五十肩症候群とも言われ、肩関節の痛みと運動制限を主な症状としています。放置していると痛みが長引いたり、肩の機能が低下する場合があるので注意しましょう。

<五十肩の病期>
①疼痛期(数週間~数ヶ月)部位がはっきりしない漠然とした痛みが徐々に悪化し、運動が制限されるようになります。・肩の痛みを自覚し始める。腕や肩を動かした時に鋭い痛みが走る(運動痛)。
・腕が上げにくいなど、肩の動きの悪さを自覚する。
・だんだん痛みが強くなり、安静にしていても強い痛みがある(安静時痛)。
・夜になると痛みが激しくなる人が多い(夜間痛)。肩だけでなく、二の腕(上腕)まで痛む。寝る姿勢によっても痛みが強く出るため、痛みの出ない体勢を探すようになる。痛みでなかなか眠れない。寝返りを打つと、肩や腕に痛みが走り目が覚めてしまう。
・日常生活で、衣類の脱ぎ着、トイレ時のスボンや下着の上げ下げ、お風呂で体や髪を洗う動作時などが辛い。
・痛みが辛いので肩を動かさなくなり、そのため肩の動く範囲が狭くなってゆく。 ②拘縮期(4~12ヶ月)運動時の激痛や安静時痛が消失しますが、運動制限が主症状となる時期です。
・急性期に比べて痛みが軽くなり、鋭い痛みから鈍い痛みへと変化する。
・関節の固さ(拘縮)が目立つ。肩や腕を動かせる範囲がさらに狭くなる。
・腕を上げたり、腕を後ろに回すことが出来ない(下着のホックを止める、背面のファスナーを上げ下げする、髪を結んだりすることが出来ない)。
・この時期に肩関節を動かさないでいると、肩や腕はさらに動かなくなり、廃用性筋萎縮が認められるようになり治癒そのものが長引く。 ③回復期肩の可動域は徐々に改善していき、痛みもなくなってきます。ストレッチなどを行い肩関節が拘縮しないようにしていくことが大切です。発症してから1年かかることもあるので気長に取り組んでいくことも必要です。
🌷当院での五十肩の鍼灸治療

<疼痛期>鍼灸治療で肩や腕の痛みの悪化を防ぐことを最優先します。<拘縮期>ピークを過ぎたもののまだ痛みは残り、肩の関節が固まって肩や腕を動かすことが難しい状態です。この時期は、痛みの軽減の治療と同時に、肩の可動域を広げるために鍼灸治療と運動療法のアドバイスなど、回復期へ向け行っていきます。